【交通事故Column 35】
歩きスマホによる交通事故の被害についてお話しします。
歩きスマホが引き起こす交通事故とは、どのようなものがあると思いますか?
多く見られるのが、スマホを見ながら赤信号を渡ってしまうというケースです。
スマホに夢中になり過ぎて、交差点で信号を確認しないまま横断し、交通事故に遭ってしまうのです。
自動車は、ドライバーがどれだけ前方に注意を払っていても、危険を察知したその瞬間に止めることはできません。
例えば、時速40キロのスピードで走っている自動車の場合、ブレーキを踏んでから停止するまでの距離は、22メートルです。
歩きスマホをしていて、うっかり自動車の目の前に飛び出してしまった場合、最悪な事態になりかねません。
歩きスマホをしていると、赤信号に限らず、青信号の場合にも交通事故の危険があります。
特に、注意が必要なのは、交差点で左折や右折をする自動車がいる場合です。
歩きスマホをしていなくても、右左折車が歩行者の存在を見過ごし、ヒヤッとした経験はありませんか?
通常、歩行者が交差点を渡るときは、周りの自動車の動きに意識を向けているはずです。
そのため、自動車が歩行者に気付かず右左折しようとすれば、その危険を察知し、横断せずに立ち止まるなどして交通事故を回避することができます。
しかし、歩きスマホをしていると、スマホ画面に意識を向けている分、危険を察知するのが遅れてしまいます。
最近は、走行音が静かな自動車も増え、耳だけで安全を確認することは難しくなってきています。
その結果、右左折車の違和感に気が付かずに、交通事故に巻き込まれることが十分に考えられるのです。
また、自動車だけでなく、自転車との接触事故も多く報告されています。
スピードが出ている自転車は、自動車と遜色がないほどの凶器といって過言ではありません。
現実に、自転車とぶつかって歩行者が死亡する痛ましい交通事故が起きています。
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